コラム


糖質づけだった医師の告白

2016.02.29
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山口県周南市にある新南陽整形外科クリニックの花岡篤哉院長は、当初Pocorinからの突然の医療情報への掲載伺いの書状を「怪しいウェブサイトでは。」と思っていらっしゃったそうだ。後日ご理解を頂け、ご自身の体験をいろいろと語って下さった。

先生は、遺伝的素因(祖母、母が糖尿病)に加え、勤務医時代の不摂生な生活と食事が原因で、39歳の時に糖尿病を発症したそうだ。ゆえに、食にまったく無頓着な人々のためになればと、幼少期から発症前までの衝撃的な糖質づけの食生活をおもしろおかしく告白して下さった。

花岡篤哉院長

新南陽整形外科クリニック
院長 花岡篤哉

日本整形外科学会 専門医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
長野県諏訪市 出身   
平成5年 山口大学医学部 卒

ホームページ:新南陽整形外科クリニック

 

糖質づけの毎日  ※花岡先生のメールより抜粋

  • 朝食の代わりに甘いものを食べていた。朝大福!朝アイス!は当たりまえ(笑)
  • 診療のため時間がない食事は、菓子パン、カロリーメイト、ソイジョイ、ヴィダーインゼリーなど。 ※ 糖質量をチェックしてみて!
  • 好きなクイックメニューは、セブンイレブンのブリトー、そしてメガ・マック(懐!)
  • 医局にある頂いた食べ物(お菓子が多い)をバクバクと間食。仕事の合間に何回も甘い飲料を自販機で購入。
  • カップラーメンが好きで、当直の日は食べるのを楽しみにしていた。時には1食2つ。基本、汁は全部飲み干す。
  • 独身時代はコンビニ弁当ばっかり。汁物の定番はマルちゃんのワンタン。プラス1~2品、スイーツをつける。どらやき たいやき だんご ヤマザキの2個入りケーキ まるごとバナナ^^ などなど。
  • 仕事柄、運動不足の上、極度のストレスと寝不足が続く毎日。食の制限なんてうるさいお話。こんなに辛い状況に耐えているのに節制なんて知ったことか!!という心構え。
  • 結婚後、食べてみたい物の味を確かめるために、食事前にこっそりと〈食前食〉をする事も多かった。
  • 23時台のニュースを見ながら、ほぼ毎日、コーヒー+お菓子orパンでくつろぐのが定番。一日の楽しみでもあった。
  • 24時間開いているコンビニは、食事もスイーツも飲み物も、どんな時間でも買える便利な存在で、何の危機感もなく、むしろ喜びとして利用していたが、いま思えば恐ろしい話だ。

 

糖尿病発症から糖質制限へ

普通のイメージでは〈糖尿病=メタボ体型〉と思われがちだが、花岡先生の場合は、糖質過剰な食生活を続けていても太らない〈痩せの糖尿病〉タイプだそうだ。このタイプは日本人には多くみられ、外国のドクターが診断すれば、花岡先生は 1型糖尿病だと勘違いするそうだ。

2008年8月に発症。2009年8月ころから糖質制限食を始めた。スーパー糖質制限食に近づくよう努めているが、家庭環境のすり合わせもあり細かい糖質量は計算していないという。現在は基本1日1食、夕食のみ。肉類、チーズ、卵、野菜などを中心に食べるが、朝、昼は、コーヒーのみという食生活を続けている。

糖質制限を始めてから、体調はすこぶる良くなり、寝起きもすっきりで、疲れにくくなった。体重は5kg程減ったが、見た目の変化はあまり大きくないそうだ。しかし発症前にかかえていた、朝が弱くじっとしていると眠いという眠気の問題逆流性食道炎便秘下痢などの胃腸トラブル、にきびものもらい陥入爪など、すべてが改善した。

足のにおいわきのにおいなど、体臭の大きな変化も自覚しているという。

 

Dr.花岡流指導

花岡先生はクリニック開設前から糖質制限の指導を外来で行ってきた。Dr.花岡流の指導は、患者さんに毎食の食事内容を提出して頂き、食べて良いものと悪いものを具体的に説明する。

教科書として糖尿病・肥満を克服する 高雄病院の「糖質制限」給食 単行本 (江部康二著) 食品別糖質量ハンドブック(江部康二監修)を薦めている。とりあえずこの2冊があれば、糖質制限食は自宅でも実践できるので「再診されない患者さんも、いつか糖質制限を実践してくれれば。」と願っている。
また、自身が人の忠告に耳を傾けなかったことを踏まえ、やる気を引き出すように診療中の会話にも気を配っているそうだ。

驚くことに、「ひざが痛い。」「脚がしびれる。」「あちこち痛い。」など、整形外科治療の目的で受診する外来患者のおよそ1/3程度に糖尿病の合併があるそうだ。糖尿病の患者さんは免疫が低下しているため、キズが化膿しやすく、注射などの治療によるトラブルが生じこともあり診療に苦労しているとお聞きした。

花岡先生はご自身の体験や患者さんへの指導の経験から、次のように力説された。

昔から自分はこんなにも甘い物が大好きな人間であった。そんな自分が糖質制限できているのだから、きっとほとんどの人が糖質制限を実践できるに違いない。糖質制限を開始して、体の変化を実感できるまでは時間がかかる事があるのですぐにあきらめないで欲しい。体調が良くなる事を実感すれば元の糖質だらけの生活には戻らないで済むはずだ。

糖質にまつわる社会背景も理解すべきだ。糖質たっぷりな物を売る企業、糖尿病の薬をつくる製薬会社なんかは糖質制限を決して応援しない。糖質制限が健康をもたらすという事実は、巨大な利権の前では簡単にかき消されてしまう。テレビなどマスコミも所詮は利権の味方なのだから信じてはいけない。真実は誰も教えてくれない。自分で情報を集め、考え、行動し、自分の身は自分で守ってほしい。

 

糖尿病へまっしぐらの糖質過多食歴

花岡先生に、過去に好きだった食べ物を聞いてみると、洪水のようにいろいろな品目が上がってきた。良い機会なので書きだして頂いた。それぞれの品目に懐かしい思い出がつまっているそうだが「これでは糖尿病になるわけだ。」と思わずうなってしまった食歴だ。

■ 幼少期〈駄菓子系一筋〉
・チョコフォー、ライスチョコレート、チョコバット
・あんこだま、うめジャム、麩菓子、ミルクせんべい、きなこ棒
・ちびっこコーラ

■ 小学生~
・コカ・コーラ、ファンタ、オロナミンC
・学校のコッペパン、黒糖バージョン、ミルメーク
・甘食、黒棒、麦チョコ、コーンチョコ(パフのチョコがけ)
・アルファベットチョコ(いつもストックは大量。テーブルのかごに置いてある)
・森永エンゼルパイ、味覚糖クリームソーダ飴、姉妹品のさくらんぼの歌
・チュウチュウ(氷菓子)、業務用サイズ的な西友アイス(スプーンでそのまま食い)
・生めん(そのまま食べておつな味)、ソフトめん、全国チェーンどさんこラーメンの味噌ラーメン
・ロボコンふりかけ(ごはんが止まらず母親をこわがらせた)、タレいっぱいのうな重

■ 医学生&医者時代 『医者の不養生』一言に尽きる。
・大塚製薬の飲料、エネルゲン、アミノバリュー、カロリーメイト
・リスカ、BIGチョコ、銀チョコ、チロルチョコ
・ミスタードーナツ、エンゼルフレンチ、チョコあ~んぱん
・きなこもち、メイプル、ユーラク、チョコケーキ(チョコUFOもどき)
・ヤマザキシリーズ:バウムクーヘン、ビッグマーブルチョコ、チーズ蒸しケーキ、いちごスペシャル
・沖縄の黒糖のあめ、島根彩雲堂のどらやき、山口みかんゼリー
・長崎ちゃんめん(山口発。リンガーハットより先駆。調べてみましょう^^)
・ぎょうざのテンホウ
・森永カフェラッテ、ジョージア・ヨーロピアンブレンド微糖
・ローソンのプレミアムロールケーキ(糖質約15g。低糖質ブランバージョンは約7g)

■ 地域名物系
・高遠まんじゅう、五平餅、小布施栗かの子(先生の故郷信州名物)
・桔梗信玄餅、笹子餅(甲州名物)
・赤福餅(伊勢名物)
・ぬれ甘なっとう
・もみじまんじゅう(広島名物)
 
品目の多さに目を見張るが、このような糖質の多い食品を毎食摂っている人は多いのではないだろか。糖尿病などの生活習慣病を発症する前に=手遅れになる前に、今日の食事から考えてほしい。

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