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肥満のこと

インスリンは別名肥満ホルモン

生命維持のため体の細胞は、エネルギー源であるブドウ糖(血糖)を常に消耗しています。そのため、血液には一定量のブドウ糖を維持しなくてはなりません。健康な人は、血液中に1リットル当たり1g(100mg/dl)のブドウ糖が含まれています。この値が血糖値です。

食事で糖質を摂ると、血液中の血糖値は上がります。そして血糖値を一定にするために、インスリンを多量に追加分泌することで、ブドウ糖は肝臓や筋肉に取り込まれ血糖値は下がります。

このように膵臓から分泌されるインスリンは、血糖値を下げる唯一のホルモンですが、肥満ホルモンとも呼ばれ肝臓や筋肉に取り込まれなかった余分なブドウ糖を、中性脂肪に合成して、脂肪細胞の中に備蓄します。その結果、太ってしまうのです。

さらに糖質を過度に摂り続けると、インスリンも休まずに分泌を続けますので、中性脂肪がさらに増え、中性脂肪を備蓄する脂肪細胞が一杯になると、脂肪細胞が分裂します。こうして脂肪細胞が増え続けることが肥満につながります。

膵臓が休まずにインスリンを分泌し続けると、ついに膵臓が疲弊してインスリン分泌ができなくなり、糖尿病になります。

糖質制限をはじめると、すぐに、この内臓脂肪の燃焼が始まるので、短期間で痩せられるのです。痩せる理由は、痩せるためのエトセトラをご一読下さい。

脂肪ってなに?

ダイエットなどで口にする「脂肪」とは、なんでしょうか?

人の体内にある脂肪は4種類あります。中性脂肪、脂肪酸、コレステロール、リン脂肪で、体脂肪として、皮下脂肪、内臓脂肪、血中脂肪、細胞膜を構成する脂質の中に存在しています。

  • 皮下脂肪=中性脂肪
  • 内臓脂肪=中性脂肪
  • 血中脂肪=中性脂肪と遊離脂肪酸(内臓脂肪が溶け出したもの)とコレステロール
  • 細胞膜を構成する脂質=リン脂肪とコレステロール

皮下脂肪型肥満と内蔵型肥満

肥満には皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満という2つのタイプがあります。

皮下脂肪は、中性脂肪が、皮膚の下に付き、たまりやすく、落ちにくい特徴があります。おしり、太もも、下腹部や二の腕などに、脂肪が過剰にたまると皮下脂肪型肥満となり、主に体脂肪が下半身につくので洋なし型肥満ともいわれています。このタイプは女性に多く見られます。

内臓脂肪は、中性脂肪が、小腸から近い腸間膜のまわりに付き、たまりやすく、また減らしやすい特徴があります。おなかがポッコと出たら、内臓まわりに中性脂肪が過剰にたまっている内臓脂肪型肥満の状態です。上半身に脂肪が多く付くのでりんご型肥満ともいわれています。このタイプは30歳以上の男性や更年期の女性に多く見られます。やせ型や普通体型の人もウエストが太くなったら、内臓脂肪が増えているので注意が必要です。

後者の内臓脂肪型肥満が、生活習慣病に深く関係する肥満脂肪で、注意が必要です。

内臓脂肪型肥満から生活習慣病へ

内臓脂肪型肥満に、高血糖、高血圧、脂質異常のうちどれかが2つ以上併せもつ状態が、メタボリック・シンドロームなのです。メタボリック・シンドロームになると、動脈硬化が促進します。

メタボリック・シンドロームの人は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病が発病しやすくなり、動脈硬化はさらに進みます。怖いのは、肥満になっても、自覚症状がでないので、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中に襲われるということがあります。おなかがポコッと出はじめたら、まずはメタボリック・シンドロームにならないよう、糖質制限による即効性のある減量からはじめてみてはいかがですか。

肥満度をチェックしてみよう

体脂肪率とMBIで、肥満度をチェックしてみましょう。体脂肪率は、家庭でも体重体組成計があれば、簡単に測定できます。体組成とは、筋肉、脂肪、骨など体を構成する組織のことです。体脂肪率の測定は、体内の水分量により変動しやすいので、食後2時間以上たってから測定してください。

体脂肪率

男  性 10%
未満
10〜20%
未満
20%
以上
25%
以上
30%
以上
女 性 10%
未満
10〜20%
未満
20%
以上
25%
以上
30%
以上
判 定 痩せている 標準 軽度
肥満
中度
肥満
重度
肥満
注)体脂肪計の中性脂肪の値は、体全体の脂肪量を示しています。健康診断の中性脂肪値とは異なりますのでご注意ください。健康診断の中性脂肪の値は、血中脂肪の中にある中性脂肪の量のことです。血液の中にこの中性脂肪の量が多いとドロドロ血液となり、これが進むと脂質異常となり、動脈硬化が進みます。

BMI

BMI(Body Mass Index)とは、体格指数のことで、肥満度を判定する国際的な基準です。 

BMI=体重kg÷身長m÷身長mで算出することができます。

BMI 18.5
以下
18.5〜25
未満
25〜30
未満
30〜35
未満
35〜40
未満
40
以上
判 定 低体重 普通体重 肥満
(1度)
肥満
(2度)
肥満
(3度)
肥満
(4度)

注)※ BMI35以上を高度肥満と定義します。

理想体重の求め方は、22×身長m×身長mとなっており、理想的なBMIは、22です。

例えば)体重90kg、身長172cm 90÷1.72÷1.72=30.42 → 肥満(2度)となり、上記の人の理想体重は、22 X 1.72 X 1.72 =65.08で約25kgオーバーです。

BMIだけではわからない、かくれ肥満

BMI判定は普通体重なのに体脂肪率が高い人は、内臓脂肪が多いかくれ肥満です。

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