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カロリー制限を考える

摂取カロリーと消費カロリー

カロリー制限では、1日の摂取カロリーを、1日の消費カロリーより控えることが基本です。

「摂取カロリー」とは、食べ物を消化して体内で燃焼した際に得られるエネルギー量(熱量)のことをいいます。人が摂取する六つの栄養素の中で、エネルギー源として使えるのは炭水化物(糖質)、脂肪(脂質)、タンパク質の三大栄養素のみです。

そして、消費カロリーとは、身体で消費するエネルギー量(熱量)のことで、消費される内容で基礎代謝、活動代謝、食事誘導性熱代謝の3つに分類されます。このうち呼吸など生命維持のための基礎代謝がエネルギーを最も消費します(60~70%)。運動と低カロリーで痩せる場合、運動によってエネルギーを消費する活動代謝量はわずか20~30%にすぎないので、空腹を耐えながらのダイエットをしているのになかなか痩せないということになりかねないのです。

また、カロリー制限では、カロリー計算が必要となります。痩せる摂取カロリー量の目安は、男性で1日1800kcal、女性で1日1600kcalとなっています。ですから、炭水化物とタンパク質のカロリーの倍以上である脂質は「油の取り過ぎには気をつけましょう。」ということになるのです。カロリー制限では、総摂取エネルギーに対する割合は、糖質:脂質:タンパク質=6:2:2となっています。一方、糖質制限においては、例えば、江部康二医師が推奨するスーパー糖質制限食は糖質12%、脂質56%、タンパク質32%と、高脂質、高タンパクの食事療法なのです。

カロリーを科学的に考える

食品のカロリー(熱量)を算出する場合は、この三大栄養素が体内で発生させる熱量を測定します。1988年にルブネルが考案した方法が現在も使われているようです。

食品を空気中で燃やして発生した熱量)-(同量の食品を食べて出た排泄物を燃やして発生した熱量=食品の熱量(カロリー)

注)この熱量は、実際には栄養素ごとに体内代謝や消化吸収率が異なっているので、アウトウォーターのエネルギー換算係数をかけて算出しています。

こうして、炭水化物(糖質)4kcal/1g、タンパク質4kcal/1g、脂質9kcal/1gという数値が決まりました。食品や料理のカロリー数は、この数値を基に計算しています。
糖質制限で、脂質の制限がなく痩せるのであれば「カロリーとは一体なんなんだろうか?」と云うことになります。

また、『炭水化物が人類を滅ぼす。』の著者夏井睦医師は、

  • せいぜい40℃の体温の人体内部で、脂肪、炭水化物等の食物が「燃焼」するわけがない。
  • 細胞内の代謝と大気中の燃焼は、全く別の現象である。
  • 動物界には、食物に含まれるカロリー数以上のエネルギーを植物から得ている動物が多数存在する。

と、カロリー数の疑問点を指摘しています。

このように科学的な観点から、ダイエットを考えてみるのもおもしろいかもしれません。

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