【糖質制限実践レポート File No.7 】痩せている筆者が実感した糖質制限と加圧トレーニングによる体の再生

糖質制限は、太った人に適した減量効果のイメージが強いと思う。しかし、痩せている人でも、体質改善、アンチエイジングの目的で、糖質制限はお奨めのダイエットだ!

身長155cm、体重40.2kg、50代後半の筆者(♀)は、1年10ヶ月の糖質制限と1年9ヶ月の加圧トレーニングにより、疲れ知らず快眠平熱上昇筋力回復胃薬要らず と良い事ずくめ。28年ぶりに健康な体を取り戻した。

筋力なし、痛み、冷え症、低体温、不眠、だるさの28年間

筆者は、27歳の時に腰椎間板ヘルニアで2ヶ月入院した。おもりを腰につる寝たきり生活で筋肉がすっかり削げてしまった。週1回の脊髄注射で食欲もなくなり、体重は37kgまで落ちた。

そのためか、手首、肩、脚の関節がすぐに外れるようになった。人がぶつかるだけでも肩関節が外れてしまう。歩いた瞬間、膝関節がはずれ3ヶ月間松葉杖生活にもなった。たいした重さでもない荷物でさえ5分と持てない。

筋力回復のため、負荷のかからないプールでの水中運動を試みたが、冬場はジムを出て外気に当たるとすぐに風邪を引く。夏限定リハビリとなり筋力UPとはいかなかった。結局、体に適した運動が見つからず、歩くことが唯一の運動となった。

体温は低く35.4~35.6度が平熱。冷え症なのでカイロの使用量は1日10個以上。夏場でさえカイロを持ち歩いていた。常時300個以上のカイロを備蓄していた。

筋力がなくガリガリの背中がマットに当たり、痛みで2、3時間おきに目が覚める。熟睡できないのでだるさがいつもある

ペインクリニック、整形外科、心療内科、婦人科、鍼灸医などの診察券は、トランプができる位の数に増えた。腰、両膝、両肘、手首、胴回りのコルセットまである。湿布薬の消費量も半端ではなかった。こうして爆弾を抱えたような体を気力で動かしながら28年間を過ごしてきた。

多糖人だった食生活

ヤセの大食い&大酒飲み(苦笑)だった食生活を振り返ってみると、バリバリ糖質過多の食生活だった。

痩せているので太りたい一心で「活力源はごはん!」と夕食にはおにぎりを必ず食べていた。炊き込みごはんもよく作り、2杯は食べるように心がけていた。これだけで糖質量100g以上(角砂糖25個以上)もある。今思うとゾッとする。

パスタ、素麺、つけ麺、うどんなどの麺類は毎日のように食卓にのぼっていた。パスタは2人前、素麺は一人で3-4束は食べていた。ヘルシーだと思い春雨のカップ麺をおにぎりと一緒によく食べた。

砂糖、みりん、日本酒をたっぷりと使い、糖質の多い練りもの、里芋、ジャガイモなどの煮物もよく炊いた。和食はヘルシーだと思っていた。

片栗粉でとろみをつけた中華の炒めもの、タマネギ、人参、ジャガイモ、レンコン、トマトピューレ、小麦粉使用の煮込み料理もよく作った。すべて糖質の多い食材だ。

スィーツ類、スナック菓子は好きではなかったが、せんべい、おかきは大好物。お昼にせんべいだけということもあった。

お酒は、まずはビール辛口スパークリングワインを、そして辛口白ワイン。刺身や珍味には日本酒。甘くないドリンクだが、糖質をゴクゴクと飲んでいたのだ。

痩せている人にも向いている糖質制限

3年前、筆者がこの仕事に関わった時、糖質制限は「メタボおやじに必要なダイエット」「糖尿病の血糖値コントロールができる食事療法」程度の認識だったので「おかげさまで、痩せている私には糖質制限は必要ないのですが・・・」と公言していた。

ある時、取材をした糖質制限推奨派女性医師からアドバイスを受けた。

糖質制限は、女性にありがちな冷え性改善、うつ病やイライラ解消、さらにはスタミナが枯渇しない体づくりにも効果があるから、貴女のように痩せている人にも向いていますよ。

さらに、糖質づけだった医師の告白 の整形外科医の花岡篤哉医師からは、ばね指の原因を指摘された。今は完治したが、42歳の時に大きな鉢を持ったことで左右の親指が曲がり戻らなくなった。このばね指の痛みはひどく湿布薬とサポータ生活が7年間続いた。

ばね指は、糖質過多の食生活で起こる骨周辺の糖化が原因です。

「指だけでなく体中が糖化しているかも。食生活を見直して、体の再生をやってみよう!」と多糖人の筆者は、低糖人になることを決意。老後に備えた健康的な体づくりを目指し、還暦前の主人も低糖人の同志になった。

主食は肉類になる

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我が家のメニューが劇的に変わった。

  • 主食は、ごはんから肉類となった。肉は、ガーリック、ローリエなどのハーブ類で香りづけすることもあるが、塩、こしょうのシンプルな味つけだ。フライパンで焼くかオーブン料理が多い。固まり肉や骨付き肉は圧力釜で炊く。一人150g~200g以上の肉を食べるので、ごはんなしでも満腹になる。料理時間もグッと短縮された。
  • 肉類以外は、魚、卵、豆腐、蒸し大豆、キノコ、ブロッコリ、葉もの野菜を食べる。
  • 豆腐はとても重宝な食材で、まずはごはんの代替品となる。そぼろ肉、じゃこ、オクラ、ツナなど、その時にあるモノを豆腐にのせてアマニオイルをかけて食べる。そこそこの値段の豆腐がお奨めだ。大豆本来の味を楽しめる。
  • ごはんと一緒に食べることがなくなると、おかずは自然と薄味になった。さらに、糖質を控えると味覚が鋭くなり、甘みは強烈に感じる。今まで使用していたぽん酢は甘くて使えなくなった。また添加物入りの食品はケミカルな味がして食べられない。
  • 【朝食】パンなし or 糖質オフのお手製クラウドブレッド、市販の低糖パンは添加物が多すぎるのでほとんど食べない。むしろ美味しい普通のフランスパンを薄くスライスしてにバターやクリームチーズをたっぷりとつけて食べる。卵料理と葉もの野菜、ブロッコリ、少量のトマトのサラダ。マヨネーズとオリーブオイルをたっぷりかける。低糖ヨーグルトはアマニオイルをかける。そして良質豆で煎れた珈琲を飲む。
  • 【昼食やおやつ】唐揚げ、チーズ、アーモンドやクルミを食べるようになった。ナッツ類はタッパーに入れていつも持ち歩いている。

動物性たんぱく質と脂質をたっぷり摂るのがコツ

糖質制限は太った人が痩せるのだから、痩せている筆者も3ヶ月で42kg→37kgまで体重が落ちた。

糖質制限をはじめた頃は、まだ既存の栄養学常識が抜けず、コレステロールが気になりラードや脂身の多い肉は避けていた。しかし「甘い物が止められなかった女医が試みた3つのダイエット」の田中亜矢子医師からアドバイスを受けた。

まだ脂質の摂取量が少なすぎます。特に女性は、もっと動物性のたんぱく質と脂質を増やしてください。

そこで、炒めものはラードを使用することが多くなった。豚肉のバラ肉も積極的に食べるようになった。ナチュラル・チーズは小腹が空くと食べている。糖質は多いが少量のくだものはたまに食べる。体重は3kgもどり快調だ。

牛肉の種類による面白い体の反応があった。高級な霜降り牛肉は食べ過ぎると胸やけがする。和牛300gステーキを食べて嘔吐したこともあった(もったいない話だ)。MEC食で毎日200g以上の肉類を食べている田中医師によると、霜降り牛肉は嗜好品なので並肉による脂質摂取が適切だそうだ

糖質制限ビギナー(特に女性)の落とし穴
カロリー・ダイエットの食材イメージから、豆腐、大豆、野菜、魚、ささみ肉などを食べている人が多い。脂身のある赤身肉、オイル、チーズなどを充分取らないと、肌の状態が悪くなったり不健康な痩せ方になるので要注意!

若い頃よりもエネルギッシュに動ける

主人と低糖人となり、二人の劇的な変化は、疲れなくなった!ことだ。若い頃から、夜になると必ず口に出していた「疲れた」という言葉を発しなくなった。

ごはんなしの低糖夕食なので、朝は快適に目が覚めてすぐに動くことができる朝に弱かった主人は珈琲を気分よく煎れてくれる。甘党の主人は夜仕事をしながらアイスクリームやチョコレートを食べていた。

平熱は36度台になり冷え性も改善。昨年冬からカイロの使用は足の甲だけになった。

胃の調子もすっかりよくなった。麺類、丼物、ハンバーガー、ピッザ、せんべいなどを食べた後は必ず胃腸薬のキャベジンを服用していたが最近出番がない。胸やけや消化不良の原因は糖質だ!

肌のつやもよくなり、アンチエイジングには、高価な美容液よりも、糖質制限&たっぷりの脂質とたんぱく質摂取だと実感している。

主人は、現在173cm、59kg。健康的に10kg痩せ「60代には見えませんね」と言われ気をよくしているようだ。生き方もポジティブになり、1時間20分の通勤では、毎日ジムに通ったと思えばと、急な上り坂、地下鉄の階段を、軽快に上っている。

加圧トレーニングとプロテイン補給で、28年ぶりに筋力がついた

加圧トレーニングは、腕と脚をベルトで締め10分程度の軽い運動をした後に、ベルトを外してさらに15分程の有酸素運動をする。激しい動作がないので、関節がすぐにはずれる体質の筆者には向いているのではと、以前から興味はあった。

取材で、高知市の加圧トレーニング・スタジオBeauty Body Labo代表の尾崎泰三氏から詳細な話を伺った。尾崎氏は、8年間で5000名以上人に加圧トレーニングの指導している中で、健康的な体づくりには、糖質制限が最も適したダイエットだと認識したそうだ。

マンツーマン式の加圧トレーニングを始めた。さらに、栄養学にも詳しい静岡県在住低糖人ハナさんから「痩せている人はプロテイン(たんぱく質)補給が必要」とアドバイスを受けプロテイン補給も始めた。

運動後のプロテイン補給はゴールデンタイムだそうで、加圧トレーニング後にも補給する。週一回、わずか30分程の加圧トレーニングとプロテイン補給で、貧弱な肩幅が広がり、股や腕に筋肉がついてきた。

加圧トレーニングを始め約2ヶ月後、猫背が直っていることに気がついた。3ヶ月経つと、複数の買い物袋が一人で持てるようになった。急な坂道も平気で上れる。背筋がついたおかげで、痛みがなく熟睡できるようになった

冷え症の改善は、糖質制限と筋肉がついたおかげだ。

湿布薬使用数も通院の頻度も減り、昨年の医療費は半分になった。良いことずくめだ!

一部の糖質関係の本には「運動せずに、痩せられる」とあるが、体づくりには、適度な運動も必要だと筆者は自己体験から感じている。

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